概要:英銀バークレイズの日本部門、バークレイズ証券のコーポレート・ファイナンス部の責任者、高橋邦比呂氏が退社した。事情に詳しい関係者が明らかにした。
マネジングディレクターの高橋邦比呂氏が最近退社
日本におけるM&Aやプライベートエクイティーなどの案件を担当
英銀バークレイズの日本部門、バークレイズ証券のコーポレート・ファイナンス部の責任者、高橋邦比呂氏が退社した。事情に詳しい関係者が明らかにした。
内部情報であることを理由に匿名で語った関係者によると、東京在勤のマネジングディレクターだった高橋氏は最近退社した。同氏は日本市場でM&A(企業の合併・買収)やプライベートエクイティー(PE、未公開株)取引に携わっていたという。
リンクトインのプロフィルによると、同氏はバークレイズに約10年間在籍。それ以前はゴールドマン・サックス・グループでインダストリアル分野などのM&Aを担当し、アーサー・アンダーセンにも勤務経験がある。
バークレイズの担当者はコメントを控えた。高橋氏はコメント要請に応じていない。
バークレイズのC・S・ベンカタクリシュナン最高経営責任者(CEO)は今月ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、同行がグローバルな人員削減に乗り出す中、アジアは人員削減の大部分を免れる予定だと語っていた。
英銀バークレイズ、世界的な人員削減からアジアはほぼ免れる-CEO
バークレイズは、日本の債券・金利市場での取引復活を背景に、今年も日本での過去最高益を見込んでいる。日本法人の代表取締役チーフ・オペレーティング・オフィサーの森原恒輔氏によると、同行の日本法人は国内外から円金利関連の注文が増えている。トレーディング収入が増え続ければ、人員を増やす可能性もあるという。