概要:ロンドン証券取引所は5日、ここ数カ月で3回目となるシステム障害に見舞われ、中小型株約2000銘柄の取引が停止した。
2023年12月5日 20:56 JST
ロンドン証券取引所は5日、ここ数カ月で3回目となるシステム障害に見舞われ、中小型株約2000銘柄の取引が停止した。
同取引所を運営するロンドン証券取引所グループ(LSEG)によれば、現地時間午前9時15分過ぎに影響を受けた銘柄の取引が停止し、約1時間後に再開した。だが、同11時23分に更新されたウェブサイトの発表では、取引が再びFTSE100と250、インターナショナル・オーダー・ブック(IOB)の銘柄に限定されていると説明した。
ロンドン証取では10月も障害が発生し、取引終了までの80分間にわたり数百の小型株の取引が停止された。また先月には、LSEGのFTSEラッセルが算出する指数が40分間停止し、英国やイタリア、南アフリカの取引に影響が出た。
LSEGは今回の障害について調査中と説明している。
ここ最近の相次ぐ障害は、取引所運営業者から大手データ企業への転換を目指しているLSEGにとっては屈辱的だ。同社は今後10年間のクラウドサービスへの投資で米マイクロソフトと提携。その一環としてマイクロソフトは2022年、LSEGの株式4%を購入することに合意した。