概要:欧州中央銀行(ECB)は2024年の10-12月(第4四半期)になるまで利下げを行わないだろう。ピクテ・アセット・マネジメントのシニアエコノミスト、サブリナ・カニシュ氏が予想した。
欧州中央銀行(ECB)は2024年の10-12月(第4四半期)になるまで利下げを行わないだろう。ピクテ・アセット・マネジメントのシニアエコノミスト、サブリナ・カニシュ氏が予想した。
同氏は6日ブルームバーグテレビジョンに「インフレ率は現在大きく低下しているが、ここから上向くとみている。昨年にエネルギー価格がピークに達したため、インフレ率の低下は続くだろうが、インフレ圧力が続いているのため鈍化は非常に緩やかだろう」と語った。
「ECBがインフレ率を目標に戻すために金利を景気抑制的な水準に維持すると予想するのはこのためだ」と続けた。
市場は利下げ観測を強めており、早ければ来年3月にも最初の0.25ポイント利下げが行われるとみている。
カニシュ氏はまた、堅調な労働市場に起因するサービスインフレが持続するリスクと、24年には経済活動が回復する見通しであることを強調した。