概要:半導体メーカーの米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は6日、人工知能(AI)向けのアクセラレーター新製品を発表した。エヌビディアが圧倒する急成長市場に狙いを定めたもので、ライバル製品を上回る処理速度を実現すると主張している。
半導体メーカーの米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は6日、人工知能(AI)向けのアクセラレーター新製品を発表した。エヌビディアが圧倒する急成長市場に狙いを定めたもので、ライバル製品を上回る処理速度を実現すると主張している。
同社はカリフォルニア州サンノゼで開催されたイベントで、待望のラインアップ「MI300」を発表した。リサ・スー最高経営責任者(CEO)はAI半導体業界の規模が今後4年間で4000億ドル(約59兆円)を超える可能性があると、驚くような予想も示した。これはAMDが8月に示した予測の2倍強に相当するもので、AIハードウエアに対する期待がいかに急速に変化しつつあるかを示している。
今回の発表はAIアクセラレーターの急成長市場でAMDがエヌビディアと対決する機会をもたらすもので、AMDの約50年の歴史で最も重要な局面の一つだ。この種の半導体はAIモデルの開発を支援する。
新たなAI半導体について語るリサ・スー最高経営責任者(CEO)
Source: Bloomberg
MI300を採用する顧客にはマイクロソフトやオラクル、メタ・プラットフォームズが含まれるとAMDは説明。一部の大手ハイテク企業を引き入れることが可能で、数十億ドルの資金が同社に向かう可能性に自信を深めているとみられる。
6日の米株式市場でエヌビディアは2.3%、AMDは1.3%それぞれ下落して終了した。