概要:ソフトバンクグループが出資するインドのフィンテック企業、ペイティーエムの株価が7日に急落。インド準備銀行(中央銀行)によるリスクが高めの消費者向け融資ルールの厳格化を受け、規模が小さめのローンを減らす方針を示した。
一時20%安、21年11月以来の下落率-ゴールドマンやシティ判断下げ
5万ルピーを下回るローンの配分減らす方針
ソフトバンクグループが出資するインドのフィンテック企業、ペイティーエムの株価が7日に急落。インド準備銀行(中央銀行)によるリスクが高めの消費者向け融資ルールの厳格化を受け、規模が小さめのローンを減らす方針を示した。
デジタル決済サービスを手掛けるペイティーエム株は一時20%安と、2021年11月以来の下落率となった。
ペイティーエムは6日の発表資料で、5万ルピー(約8万8000円)を下回るローンの配分を減らすと説明。ブルームバーグの集計データによれば、ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェース、シティグループなど少なくとも5社が同社株の投資判断を引き下げた。
シティのアナリスト、ビジト・ジェイン氏らはリポートで、顧客獲得の主な手段である小規模ローンが減速すれば、他の事業でも「中期的な潜在成長力に影響が及ぶ恐れがある」と指摘。投資判断を「買い」から「中立」に変更した。
インド準備銀行が個人ローンやクレジットカードの借り入れに対する引当金を積み増すよう貸し手側に求め、インドの金融銘柄は先月半ばも軟調だった。