インドの潜在成長率を推計７％に引き上げ、国内投資増－アクシス銀

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2023年12月12日 14:25 JST

インド経済はインフレスパイラルを引き起こすことなく７％成長が可能だと同国のアクシス銀行が推計した。国内投資の増加を理由に引き上げた。

同行のチーフエコノミスト、ニールカント・ミシュラ氏は11日のムンバイでのブリーフィングで、インド潜在成長率の予測は不動産と民間部門における資本投資の増加に基づいていると説明した。これらの部門は2012－19年に鈍化していた。

ミシュラ氏は経済成長が加速しても、インフレ率が現在の水準を超えることはないだろうと述べた。コアインフレ率は４％前後と引き続き低水準にとどまるとしたが、その期間については明言しなかった。しかし食料品価格が引き続き不安定なため、「インド準備銀行（中央銀行）が利下げを行うのは非常に難しい」と指摘した。

ただ流動性状況が改善し、間接的に借り入れコストを0.25ポイント程度押し下げる可能性があるとミシュラ氏は述べた。

インド中銀は先週、今年度（2023年４月－24年３月）の成長率見通しを6.5％から７％に上方修正。食品インフレが引き続き懸念されるとして、より長期にわたり金利が高めの水準に維持される可能性を示唆した。