概要:米ハズブロは、重要なホリデー商戦における玩具やゲームの販売不振を理由に、従業員の20%近くを削減する。
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2023年12月12日 10:00 JST
従業員を20%近く削減へ、株価は時間外取引で一時8.7%急落
市場の逆風は想定よりも強く持続的-コックスCEO
米ハズブロは、重要なホリデー商戦における玩具やゲームの販売不振を理由に、従業員の20%近くを削減する。
クリス・コックス最高経営責任者(CEO)は11日に従業員宛て文書で、同社が今後1年半から2年で、以前の人員整理計画の残り200人を含めて計約1100人を削減することを明らかにした。
コックスCEOは「市場の逆風はわれわれの想定よりも強く、持続的であることが判明した」と述べた。
新型コロナウイルス禍で子供たちが家に閉じこもっていた間、親たちはおもちゃを買い込んだが、それ以来、買い控えが続いている。アナリストらはハズブロの今四半期売上高が19%減少すると予想している。
ハズブロの株価は11日の米株式市場時間外取引で一時8.7%安の44.65ドルに急落した。
同社の関連提出書類によれば、今回の人員削減により、年間1億ドル(約146億円)の経費が圧縮される見通し。経営陣は、退職金などの関連費用として約1億3400万ドルを見込んでいる。
ハズブロの広報担当者は同文書以上の詳細な説明を避けた。今回の削減については米紙ウォールストリート・ジャーナルが11日に先に報じた。