概要:米フォード・モーターは、電動ピックアップトラック「F150ライトニング」の2024年生産目標を半減する。電気自動車(EV)モデルの需要鈍化が原因。
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2023年12月12日 9:50 JST
2024年生産計画を週1600台と、従来の週3200台から引き下げ
EVの需要鈍化が原因-バッテリー工場の縮小計画も示している
米フォード・モーターは、電動ピックアップトラック「F150ライトニング」の2024年生産目標を半減する。電気自動車(EV)モデルの需要鈍化が原因。
同社はミシガン州ディアボーンの工場でF150ライトニングの24年生産計画を週1600台と、従来の週3200台から引き下げたと、広報担当者が11日明らかにした。同社は減産についてサプライヤーへの通知を行っている。同モデルについて、ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)はかつて、米国での「EV導入の試金石」になると述べていた。
フォードは既に、EV投資を120億ドル(約1兆7500億円)削減し、ミシガン州に建設中のバッテリー工場の生産を半分近く縮小する方針を示している。ファーリーCEOは、同社が期待していた旺盛なEV需要が実現しなかったのは、潜在的な購入者が高価格と不十分な充電インフラに二の足を踏んでいるためだと指摘。同社はまた、メキシコでEV「マスタング・マッハE」生産を縮小しているほか、米ケンタッキー州の第2バッテリー工場の計画を保留している。
フォードは「今後も引き続き顧客の需要に見合った生産を行っていく」と説明した。