概要:米ボーイングは、ステファニー・ポープ氏を最高執行責任者(COO)に指名した。ポープ氏は同社のナンバー2となり、デーブ・カルフーン最高経営責任者(CEO)の後継者レースの最有力候補に躍り出る。
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2023年12月12日 15:56 JST
1月1日付で就任、サービス部門責任者や商用機部門CFOを歴任
カルフーン氏の後継者に選ばれれば、ボーイング初の女性CEOに
ステファニー・ポープ氏
11日の発表資料によると、ポープ氏はボーイングが復活させるオペレーション部門の責任者として3事業部門の業務を監督し、サプライチェーンと品質、製造、エンジニアリングの卓越性の追求に責任を負う。前任のデニス・マレンバーグ氏が約10年前にCEOに就任するために離職して以来、正式なCOOは置かれていなかった。
マレンバーグ氏の後任として2019年終盤にCEOに指名されたカルフーン氏の退任が近づく中、経営陣の人事交代が注目されている。ポープ氏がカルフーン氏の後継者に選ばれれば、同社初の女性CEOが誕生する。
11日の米株式市場でボーイングの株価は1.4%高で終了。今年に入り30%上昇し、年間ベースで17年以来の高い伸びとなっている。
デービッド・カルフーンCEO
カルフーン氏の後継候補としては、キャリア・グローバルのデービッド・ギトリンCEOとスピリット・エアロシステムズ・ホールディングスのパット・シャナハンCEOのほか、ボーイングのブライアン・ウエスト最高財務責任者(CFO)、商用機部門責任者のスタン・ディール氏、防衛部門責任者のテッド・コルバート氏らの名前が挙がっている。
当局への届け出によれば、ポープ氏は24年1月1日付で新COOに就任する。