概要:米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントは富裕層向け資産運用と保険の両分野で米ブラックロックのベテランを採用した。同社は主要成長分野でチームを拡充している。
米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントは富裕層向け資産運用と保険の両分野で米ブラックロックのベテランを採用した。同社は主要成長分野でチームを拡充している。
資産運用会社のブラックロックに10年近く在籍したケイト・スイムリー氏は今月、アポロのファミリーオフィス事業の超富裕層担当として採用された。9月にはアンドルー・スタック氏が、保険会社向け投資を担当するマネジングディレクターとして入社した。同氏はブラックロックの金融機関部門で生命保険・年金業務の責任者を務めていた。
アポロとブラックロックの担当者はコメントを控えた。
2026年までに運用資産1兆ドル(約145兆円)を目指すアポロにとって、ウェルスマネジメントと保険は重要な成長分野。業界全体が資金集めに奔走する中、他の代替資産運用会社と同様にアポロも、寄付基金など従来の機関投資家基盤以外にも目を向けている。
富裕富の掘り起こしを狙うアポロなどは、世界有数の資産とつながりを持つ幹部の獲得にしのぎを削っている。代替資産運用各社は安定した資本供給元の確保に向け、保険会社との関係強化も進めている。