概要:仏ビベンディはメディア・エンタテインメント帝国を構成する各部門の強みをより生かすために複数の会社に分割することを検討していると明らかにした。
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2023年12月14日 8:36 JST
ユニバーサル・ミュージック上場以来株価低迷、子会社の成長抑制
カナル・プリュス、ハヴァス、ラガルデールを中心にした分割を検討
仏ビベンディはメディア・エンタテインメント帝国を構成する各部門の強みをより生かすために複数の会社に分割することを検討していると明らかにした。
ビベンディは13日の発表資料で、2年前のユニバーサル・ミュージック・グループ上場以来、自社の株価は非常に低迷しており、バリュエーションは低下し、子会社の成長機会は狭まったと説明した。発表を受け、同社の米国預託証券(ADR)は9.1%高で取引を終えた。
同社によると、分割により全事業の「発展の潜在可能性が解き放たれる」見通しであり、映画・テレビ制作のカナル・プリュス、広告・コミュニケーションのハヴァス、出版のラガルデールの3部門を中心に分割することを検討している。分割後の各社は多くの投資機会により力強い成長が見込まれるとした。
ビベンディは分割の可能性の検討にはいつもの銀行やアドバイザーを起用する予定だと説明した。決定の時期については明言しなかった。