概要:米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントは、同社のクレジット事業で組成される資産担保融資(ABL)へのエクスポージャーを投資家に提供する新会社を設立する。初期投資額は最低2500ドル(約36万円)となる。
米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントは、同社のクレジット事業で組成される資産担保融資(ABL)へのエクスポージャーを投資家に提供する新会社を設立する。初期投資額は最低2500ドル(約36万円)となる。
米証券取引委員会(SEC)に今週提出された文書によると、新会社「アポロ・アセット・バックト・クレジット」は融資プラットフォームで、個人や企業に対するさまざまな種類のローンを裏付けとする証券に資金を提供して組成することを計画している。
ABLの裏付けとなる資産は、個人ローンや自動車ローン、ロイヤルティー、住宅・商業用不動産ローン、航空機ローンなど多岐にわたる。
アポロの広報担当者はコメントを控えた。
新会社は適格投資家(accredited investor)から投資を募集する。適格投資家は米国の規制上の用語で、純資産が100万ドルを超えるか、過去2年間に毎年20万ドル超の所得を計上した個人を指す。
新会社は投資ファンドではなく、事業会社として組織化される。これによって、個人退職勘定(IRA)からより多くの資金を受け入れられるようになる可能性がある。アポロは6月に同様の仕組みを持つインフラ投資会社の設立を申請した。
アポロをはじめとする大手オルタナティブ資産運用会社は、新たな資金源を呼び込むため、個人向けの投資の選択肢提供を急いでいる。年金基金や寄付基金など伝統的な機関投資家は、ディール減速の中でプライベートエクイティー(PE、未公開株)に配分可能な資金が減少しているため、PEから撤退していることが背景にある。