概要:日本でハイブリッド車(HV)の売れ行きがかつてないほど好調だ。
コンテンツにスキップする
高橋ニコラス
2023年12月20日 11:52 JST
From
HV、来年には初めて国内乗用車販売シェア5割を超える方向-BI
30年までには販売される3台のうち2台がHVに-BIの吉田氏
日本でハイブリッド車(HV)の売れ行きがかつてないほど好調だ。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)によれば、HVは2023年の国内乗用車販売で、ガソリン車とディーゼル車を合わせたシェアを初めて上回る見込みだ。来年には初のシェア5割突破の方向だという。
トヨタ自動車が世界初の量産HVである「プリウス」を1997年に発売したことを踏まえれば、ここまで長い道のりだった。他の多くの先進国・地域の市場が自動車メーカーにバッテリー式電気自動車(BEV)による完全な電動化を迫る中、日本の大手メーカーは消極的なことで知られてきた。バッテリーのみのモデルを今後2-3年に幅広く展開すると約束したのは最近になってからだ。
自社の強みを生かしたい国内メーカーの方針に加え、輸入された電気自動車(EV)の価格の高さ、限られた充電インフラ、航続距離への不安がEVへの乗り換えに向けた消費者の熱意に水を差している。価格はプリウスが320万円からであるのに対し、米EVメーカー、テスラのセダン「モデル3」は561万円からだ。
BIの吉田達生アナリストは「日本でHVが好まれているのは、充電インフラを気にしなくて済むため使い勝手が良いほか、値段も手ごろなためだ」と指摘した。