概要:日本製鉄が米鉄鋼大手USスチールを141億ドル(約2兆円)で買収することで合意したことを受け、USスチールの信用格付けが引き上げられる可能性がある。ムーディーズ・インベスターズ・サービスが指摘した。
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2023年12月20日 9:01 JST
ムーディーズはUSスチールを格上げ方向で見直すと発表
USスチール株は18日に26%高、19日は小幅下落
日本製鉄が米鉄鋼大手USスチールを141億ドル(約2兆円)で買収することで合意したことを受け、USスチールの信用格付けが引き上げられる可能性がある。ムーディーズ・インベスターズ・サービスが指摘した。
ムーディーズは19日、USスチールの「B1」のシニア無担保債務格付けと「Ba3」のコーポレートファミリー格付けを引き上げ方向で見直すと発表した。いずれも現在の格付けは投機的等級。
ムーディーズのコーポレートファイナンスグループのシニアバイスプレジデント、マイケル・コレリ氏は発表資料で、「日本製鉄の傘下に入る可能性に基づいて、USスチールを格上げ方向で見直すことにした」とし、日本製鉄について「より強力な信用力、より大規模で多様な資産基盤、より大きな資金源を持つ」と指摘した。ムーディーズによる日本製鉄のシニア無担保債の格付けは「Baa2」。
USスチール株は18日に日本製鉄による買収発表を受けて26%上昇したが、19日は小幅下落した。