概要:ゴールドマン・サックス・グループが出資する企業向け資産形成プラットフォームのベストウエルは、新たな資金調達ラウンドで1億2500万ドル(約180億円)を集めた。同社は提供するプロダクトの拡充を目指している。
2023年12月21日 17:07 JST
シリーズDラウンドの調達額は約180億円、ライトスピードが主導
ブルー・アウル、ハーバーベストが新たに出資参加
ゴールドマン・サックス・グループが出資する企業向け資産形成プラットフォームのベストウエルは、新たな資金調達ラウンドで1億2500万ドル(約180億円)を集めた。同社は提供するプロダクトの拡充を目指している。
21日付の発表資料によると、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズが今回の「シリーズD」ラウンドを主導した。事情に詳しい関係者が部外秘の情報だとして匿名を条件に明らかにしたところによると、同ラウンドでベストウエルの企業評価額は約10億ドルに達するという。同社の担当者は評価額についてのコメントを控えた。
資料によると、シリーズDラウンドには、既存投資家のフィン・キャピタル、プライマリー・ベンチャー・パートナーズ、フィンテック・コレクティブに加え、新規にブルー・アウル・キャピタルとハーバーベスト・パートナーズが参加した。ラウンドの一環として、ライトスピードのパートナー、ジャスティン・オーバードルフ氏がベストウエルの取締役会に加わる。
ゴールドマンは2019年に実施されたシリーズBを主導し、その2年後のラウンドにも参加している。
ベストウエルは、アーロン・シャム最高経営責任者(CEO)が16年に設立したフィンテックのスタートアップ。同社のウエブサイトによると、クラウドベースの記録管理プラットフォームとして、職域における投資および貯蓄プログラムをより簡単に提供し、管理・利用できるサービスを手掛けている。