概要:先週の米新規失業保険申請件数は予想ほど増加せず、歴史的な低水準付近にとどまった。企業が労働者の引き留めを図っており、労働市場が引き続き底堅いことを示唆した。
2023年12月21日 23:08 JST
新規申請件数の4週移動平均は21万2000件、10月以来の低水準
年末近くになると祝日の影響でノイズが増えることも
金利上昇にもかかわらず、底堅い労働市場が個人消費を下支えしているため、今年は緩やかなペースながら経済は成長している。
ここ数カ月は継続受給者数が増加傾向にあり、解雇された労働者が新しい職を見つけるのに苦慮していることを示している。今回の統計は過去3週間に安定してきたことを示した。
変動のより少ない失業保険申請件数の4週移動平均は21万2000件と、10月以来の低水準となった。失業保険のデータは、年末近くになると祝日の影響でノイズが増えることがある。
季節調整前のデータでは、新規失業保険申請件数は9225件減少し、23万9865件となった。州別では、カリフォルニアとジョージアの減少が目立ち、オハイオが最も増加した。