概要:アンゴラが石油輸出国機構(OPEC)脱退を発表した。国営紙ジョルナル・デ・アンゴラがアゼベド鉱物資源・石油相の発言を引用して報じた。原油生産枠を巡る対立の末、アンゴラは16年に及んだ加盟国としての立場を捨てた。
2023年12月21日 21:40 JST
アンゴラが石油輸出国機構(OPEC)脱退を発表した。国営紙ジョルナル・デ・アンゴラがアゼベド鉱物資源・石油相の発言を引用して報じた。原油生産枠を巡る対立の末、アンゴラは16年に及んだ加盟国としての立場を捨てた。
アンゴラはOPECの調査で生産能力を引き下げられ、それを反映させた生産枠引き下げに反発していた。アゼベド氏は閣議後に同紙に話したという。
アンゴラ脱退によってOPEC加盟国は12カ国に減少する。サウジアラビアを中心とするOPECは非加盟産油国と構成する「OPECプラス」を通じ、低迷する原油価格の底上げを目指して減産を続けている。
OPECからは近年、カタールとインドネシアのほか、最近ではエクアドルが脱退している。ウィーンのOPEC本部からのコメントは得られていない。