概要:韓国の金融監督当局は、同国内で違法とされるネイキッド・ショート・セリング(裏付けとなる株式を借りずに行う空売り)を行ったとして、HSBCホールディングスとBNPパリバにそれぞれ少なくとも100億ウォン(約11億円)の罰金を科すよう勧告した。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。
韓国の金融監督当局は、同国内で違法とされるネイキッド・ショート・セリング(裏付けとなる株式を借りずに行う空売り)を行ったとして、HSBCホールディングスとBNPパリバにそれぞれ少なくとも100億ウォン(約11億円)の罰金を科すよう勧告した。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。
非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語ったところでは、韓国金融監督院(FSS)が金融委員会(FSC)傘下の証券先物委員会に勧告を行ったという。
関係者1人によると、金素英副委員長率いるFSCのメンバー5人は20日の会合で罰金について協議したが、結論は出なかった。FSCはできるだけ早期に最終決定を下す予定だと同関係者は語った。最終的な罰金額は今後の話し合いで変わる可能性があるという。
もし科されれば、グローバル投資銀行に対するネイキッド・ショート絡みの罰金としては同国初となる。
FSSの報道官はコメントを控えた。FSCの報道官もコメントを控え、「さらなる議論」が必要だと同委は判断したと付け加えた。
HSBCとBNPに電子メールでコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。