概要:仮想通貨ビットコインは3日、反落して年初の上昇分をほぼ帳消しにした。伝統的資産が世界的に低迷する中、ビットコインはこの数カ月、大幅に上昇していた。
仮想通貨ビットコインは3日、反落して年初の上昇分をほぼ帳消しにした。伝統的資産が世界的に低迷する中、ビットコインはこの数カ月、大幅に上昇していた。
ビットコインは2日に4万5000ドルを突破し、1年9カ月ぶり高値を付けた後、3日に一時9.2%下落。ニューヨーク時間3日午前7時(日本時間同日午後9時)過ぎに4万1000ドルを割り込んだ。この日の価格変動はここ2カ月余りで最大。
ビットコインのボラティリティーは仮想通貨関連株にも波及。仮想通貨交換業者コインベース・グローバルは一時8.1%下げた後、下げ幅を縮小した。
仮想通貨取引プラットフォーム運営のキューブ・エクスチェンジのバルトシュ・リピンスキ最高経営責任者(CEO)は「米証券取引委員会(SEC)がビットコイン現物投資型上場投資信託(ETF)を承認するかどうかを巡りボラティリティーが高まっている」とした上で、「市場は若干買い過ぎとなっていた」と指摘した。
SECがビットコイン現物投資型ETFについて承認の是非を判断する期限は1月10日。
コイングラスのデータによると、3日の仮想通貨ポジション清算は現時点で6億ドル(約860億円)強相当と昨年12月11日以来の規模。