概要:米金融当局が3日公表した昨年12月12、13両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合議事要旨では、当局のバランスシート圧縮のペースを落とす決定に十分先立つ形で、一般への事前通知のため、決定の指針となる技術的要因に関する議論を開始するのが適切となるだろうとの見解が示されたことが分かった。
米金融当局が3日公表した昨年12月12、13両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合議事要旨では、当局のバランスシート圧縮のペースを落とす決定に十分先立つ形で、一般への事前通知のため、決定の指針となる技術的要因に関する議論を開始するのが適切となるだろうとの見解が示されたことが分かった。
それによれば、当局者の幾人かはFOMCの計画について、準備預金残高が「潤沢な準備預金と合致すると判断される水準を幾分上回る」段階でバランスシートの規模圧縮のペースを減速し、その後、圧縮を停止することを示唆していると指摘した。
当局者はまた、バランスシート正常化に向けた動きの中で、FOMC会合に挟まれた期間に当局の翌日物リバースレポ(RRP)ファシリティーの利用のさらなる減少があったことを確認した。
こうした利用の減少は主に、マネーマーケットミューチュアルファンド(MMF)が米財務省短期証券(TB)や民間市場のレポなど、一段と高利回りの投資にポートフォリオをシフトしていることを反映しているとの分析を示した。