概要:暗号資産(仮想通貨)ビットコインの現物投資型ETF(上場投資信託)発行を申請している企業が、承認に向けて主要なハードルをクリアした。順調にいけば、数日以内に承認されることになる。
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2024年1月6日 6:16 JST
ETFは順調にいけば、数日以内に承認されることになる
SECの委員は来週、ETFの提出書類について採決を行う見通し
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの現物投資型ETF(上場投資信託)発行を申請している企業が、承認に向けて主要なハードルをクリアした。順調にいけば、数日以内に承認されることになる。
事情に詳しい関係者4人によれば、米証券取引委員会(SEC)のスタッフは複数の取引所とETF申請企業に対し、5日にも主要書類の最終版を提出するよう求めた。関係者は協議の非公開を理由に匿名で明らかにした。関係者の2人によると、直近の修正後、SECスタッフは複数の企業の書類に対して追加フィードバックを行わなかったという。
ビットコイン現物ETF、承認に向け主要なハードルをクリア
Source: Bloomberg
この書類は「19b-4」と呼ばれ、証券取引所でETF取引を可能にするためのルール変更の提案が行われている。ブラックロックやグレースケール・インベストメンツなどの最新版19b-4が5日夜に相次いで掲載された。
このプロセスに詳しい別の関係者によれば、SECの委員は来週、19b-4の提出書類について採決を行う見通し。ただ、ETFの承認は、委員による採決なしにSECのスタッフに委ねられることも多い。SECスタッフが全ての企業の19b-4について追加のフィードバックを行わなかったかどうかは不明。
申請企業はまた、ETFの目論見書である「S-1」の最終版についてもSECの承認を受ける必要がある。SECは申請企業に対し、最新版S-1の提出期限をワシントン時間8日午前8時に設定したと、関係者の1人が明らかにした。SECによる19b-4とS-1の承認は、同時に行われる可能性もそうでない可能性もあるが、通常は19b-4の後にS-1が承認される。
SECの担当者はコメントを控えた。両方の承認が得られた場合、早ければ翌営業日にもETFの取引が開始される可能性がある。