概要:元クレディ・スイス・グループの花形トレーダー、ハムザ・レムスーガー氏が運用するヘッジファンドは2023年、2桁のプラスリターンを達成した。クレジットファンドとして有数の好成績となった。
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2024年1月11日 0:13 JST
アリニ・クレジット・マスター・ファンドのリターンは32%
アリニ・ストラクチャード・エクイティー・ファンドの成績は26.7%
元クレディ・スイス・グループの花形トレーダー、ハムザ・レムスーガー氏が運用するヘッジファンドは2023年、2桁のプラスリターンを達成した。クレジットファンドとして有数の好成績となった。
事情について知る関係者によれば、レムスーガー氏のファンド「アリニ・クレジット・マスター・ファンド」(運用資産27億ドル=約4000億円)のリターンはプラス32%。「アリニ・ストラクチャード・エクイティー・ファンド」(運用資産5億4400万ドル)はプラス26.7%だった。この関係者は、詳細は非公開だとして匿名を条件に語った。
ブルームバーグが継続調査するクレジットヘッジファンドの23年のリターンは平均でプラス約8%。アリニの広報担当はコメントを控えた。
アリニのプラスリターンは、金融緩和時代に資金を調達した借り手が、世界の中央銀行によるインフレ抑制を目指した利上げの後に借り換えに苦慮するとの賭けが奏功した部分が大きい。
24年から26年に世界全体で約7100億ドル相当のジャンク債が満期を迎える見通しで、リスクテークをいとわないヘッジファンドに魅力的な機会を提供している。