ＨＳＢＣ、日本勢から首位の座奪取－インドのドル建て融資アレンジ

総額約40億ドルのドル建て案件でブックランナー務める－2023年

• リライアンス・グループによる借り入れがＨＳＢＣの事業に寄与

英銀ＨＳＢＣホールディングスは昨年、インドのオフショアローンのアレンジャー番付で、日本の金融機関を制して首位に立った。日本勢は2020年からトップの座にあった。

ブルームバーグのデータによると、ＨＳＢＣは23年に総額約40億ドル（約5800億円）のドル建て案件でブックランナーを務めた。資産家ムケシュ・アンバニ氏率いるリライアンス・グループによる借り入れがＨＳＢＣの事業に寄与した。同データによれば、リライアンスは昨年、複数の銀行を通じて計64億ドルを借り入れた。

成長率が世界で最も高い国の一つであり、インフラ支出が急務のインドは、海外のデット投資家を呼び込んだ。債券に比べアレンジが迅速でコストも低いローンが、23年に特に人気を集めた。

ブルームバーグのデータによると、昨年のインド企業向け海外ローン規模は16年以来の高水準を記録した。