概要:米半導体大手エヌビディアは、240%近く上昇した2023年の驚異的な株高が続いており、一つの指標で見た年初の滑り出しがこれまでで最も好調となっている。
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2024年1月15日 1:27 JST
エヌビディアは今年、市場全体および他の大手ハイテクを優にしのぐ
来月公表する決算、売上高がまたも急増すると予想されている
米半導体大手エヌビディアは、240%近く上昇した2023年の驚異的な株高が続いており、一つの指標で見た年初の滑り出しがこれまでで最も好調となっている。
人工知能(AI)向け半導体で優位に立つエヌビディアは、今月に入り約10%上昇し、時価総額がおよそ1280億ドル(約18兆5400億円)拡大。年明け9営業日の時価総額の増加規模が、同社として過去最大となっている。
これはエヌビディアの強気派にとっての好材料で、AIトレンドに依然勢いがあることを示すものだ。少なくとも、このトレンドにおける現時点までの最大の勝ち組の一角と広く見なされている同社にとってはそうだろう。
エヌビディアは今年これまでに、市場全体および「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるテクノロジー大手7社の他銘柄を優にしのいでいる。これは、企業利益や米利下げ時期予想に疑問符が付き、S&P500種株価指数が最高値付近で足踏みする中で明るい材料となっている。
バンリオン・キャピタル・マネジメントのシャナ・シッセル最高経営責任者(CEO)は、「私の観点では、エヌビディアは同種の中で最高だ」と指摘。市場で支配的な地位にあり、顧客と強い関係を持ち、急成長していると付け加え、「この筋書きにおいて、多くのあら探しをするのは難しい」と述べた。
エヌビディアは来月に23年11月-24年1月(第4四半期)決算を発表する予定。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、売上高は約230%増の予想。23年8-10月(第3四半期)は約206%増加していた。