概要:フランスのシャンパーニュ地方特産のスパークリングワイン、シャンパンの出荷量が2023年に落ち込んだことが明らかになった。高級品市場の減速を示す新たな兆候となる。
フランスのシャンパーニュ地方特産のスパークリングワイン、シャンパンの出荷量が2023年に落ち込んだことが明らかになった。高級品市場の減速を示す新たな兆候となる。
業界組織シャンパーニュ委員会の15日発表によると、昨年のシャンパンの外国向け出荷量は8.2%減少。国内向け出荷量は、新型コロナ禍が直撃した2020年を除けば過去40年で最低水準となった。
フランス国内は出荷量全体の40%余りを占める最大の市場だが、インフレが家計を圧迫していると同委員会は指摘する。
シャンパンの消費量は新型コロナ規制の解除に伴って急増し、その後は通常水準に戻りつつある。
高級ブランドグループ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンのワイン・蒸留酒部門を率いえるフィリップ・ショウス氏は14日に小売業協会が主催したイベントで、消費量が供給量を上回っていた2021年と22年の 「活況」を経て、シャンパンの需給はバランスが取れてきたとの見方を示した。