概要:ダイヤモンド原石供給で世界最大手のデビアスは、ここ数年で最大級の値下げに踏み切った。需要が低迷する中、販売のてこ入れを狙う。
ダイヤモンド原石供給で世界最大手 のデビアスは、ここ数年で最大級の値下げに踏み切った。需要が低迷する中、販売のてこ入れを狙う。
デビアスは今年最初の販売で、ダイヤモンド価格を軒並み約10%引き下げた。一部の大きな石については一段と大幅な値下げを行い、引き下げ幅が約25%に達するものもあった。未公開の情報だとして匿名を条件に関係者が明らかにした。
ダイヤモンド業界は新型コロナウイルスが大流行して以降、大きく揺れている。コロナ禍では巣ごもり需要でダイヤモンドを含め、高級品への重要が急増。しかし、経済活動が再開すると、急激に販売が冷え込み、多くの業界関係者が高値で買った余剰在庫を抱えることになった。
その後はインフレ高進で重要市場の米国が低迷。主要な成長市場である中国でも、不動産危機で消費者心理が悪化した。さらに、ラボグロウン(人工)ダイヤモンドとの競争激化にも見舞われている。
天然ダイヤ、ブライダル市場で輝き失う-人工石がシェア奪い価格急落
デビアスの広報担当はコメントを控えた。