概要:米住宅建設業者のセンチメントは1月にほぼ1年ぶりの大幅な改善を示した。住宅ローン金利の低下を追い風に、購買見込み客足や販売、需要見通しが上向いた。
販売見通し指数は12ポイント上昇、20年6月以来の大幅改善
購買見込み客足指数と現況指数はともに4カ月ぶり高水準
米住宅建設業者のセンチメントは1月にほぼ1年ぶりの大幅な改善を示した。住宅ローン金利の低下を追い風に、購買見込み客足や販売、需要見通しが上向いた。
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住宅ローン金利は8%近かった昨年10月のピークから低下しており、住宅市場に寄与している。2024年は好調な滑り出しを見せたが、指数は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を大きく下回っており、借り入れコストが2年前の2倍と依然として高いため、勢いづくのが遅れる可能性を示唆している。
NAHBのアリシア・ヒューイ会長は発表文で「金利の低下により、ここ1カ月は住宅の値ごろ感が改善し、昨秋に様子見に回っていた一部の購入者が市場に戻ってきた。一戸建ての着工件数は2024年に増加し、市場に必要な在庫が増えると予想されている」と指摘した。
販売見通し指数は12ポイント上昇し、2020年6月以来の大幅な改善。購買見込み客足指数と現況指数はともに4カ月ぶり高水準となった。地域別では、4地域のうち3地域で住宅市場指数が上昇。特に南部と西部での改善が目立った。
販売価格の引き下げに応じたと回答した住宅建設業者の割合は31%と、昨年8月以来の低水準となった。引き下げ率は平均で6%。
一方、購買見込み客に対して販売促進策を提供している業者は多い。なんらかの形で販促を導入した業者は62%前後と、ここ数カ月と同程度となった。
統計の詳細は表をご覧ください。