概要:バンク・オブ・アメリカ(BofA)とUSバンコープ、シチズンズ・ファイナンシャル・グループの米銀3行は18日、米投資適格債市場で計100億ドル(約1兆4800億円)近い起債を実施した。
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2024年1月19日 9:27 JST
BofAなど米銀3行、18日に計100億ドル近い起債実施
米投資適格債の発行、1月としては過去2番目の活況
バンク・オブ・アメリカ(BofA)とUSバンコープ、シチズンズ・ファイナンシャル・グループの米銀3行は18日、米投資適格債市場で計100億ドル(約1兆4800億円)近い起債を実施した。
今週の起債総額は3行の参加により500億ドル近くに膨らんだ。決算発表後に地銀が大手銀行と共に社債発行レースを繰り広げている。残り2週間弱となった今月の米投資適格債の発行は、1月としては既に過去2番目の活況を呈している。
BofAは上位無担保固定・変動利付き債を50億ドル相当を起債。事情に詳しい関係者によれば、米国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は133ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)で、参考条件は約155bpだった。
BofAとUSバンコープ、シチズンズのディールの詳細はすべて事情に詳しい関係者の話に基づくもので、関係者は公に語る権限がないことを理由に匿名を条件に明らかにした。
関係者によると、USバンコープは2本立てで計35億ドルを起債。年限最長の11年債利回りの米国債に対するスプレッドは153bpで、投資家には当初約180bpの参考条件が提示されていた。
シチズンズは固定・変動金利債12億5000万ドルを起債。利回りの米国債に対するスプレッドは180bpで、当初の参考条件210bp前後だった。
今週は16日にJPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴ、モルガン・スタンレーが計約230億ドルを起債。17日にはPNCファイナンシャル・サービシズ・グループの25億ドルのディールが続くなど米銀大手による起債が活発化している。