概要:18日の米株式市場で米格安航空会社スピリット航空が再び急落した。同業ジェットブルー・エアウェイズへの身売り計画が米連邦裁判所に阻止された後、スピリット航空はバランスシート改善に取り組んでいると表明したものの、投資家にはほとんど響かなかった。
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2024年1月19日 6:57 JST
スピリット航空は一時34%安付けた後、7.2%安で取引終える
スピリットは「法的再編を目指していない」と表明
スピリット航空は判決には失望したが、自社の財務と事業、戦略に自信を持っているとの声明を発表。「当社はバランスシートと事業の確実な改善に向け賢明な措置を講じており、今後も続けるつもりだ」とした。
スピリット航空は、2030年までの新型機納入のペースを調整したり、総座席数の目先の増加ペースを鈍化させるなど、こうした方針に沿った措置を取っている。また、今年の事業コストを1億ドル削減する方法を検討している。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)はジェットブルーへの身売り計画に関する連邦地裁の判断を受け、スピリット航空が財務上の問題に対処するため事業再編の選択肢を検討していると、事情に詳しい複数の関係者を引用して報じた。
スピリット航空は電子メールで送付した別の声明で、「当社は法的再編を目指していないし、関与もしていない」と表明した。
シティグループはスピリット航空の投資判断を従来の「ニュートラル」から「セル」に引き下げた。ここ2年間で33億ドルから55億ドルへと急増した債務を考慮して、他の買い手候補が買収をちゅうちょする可能性があると指摘した。