概要:穀物メジャー、米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は、会計慣行を巡る調査が進む中、最高財務責任者(CFO)を休職扱いにするとともに、業績見通しを下方修正した。
会計調査はSECからの書類提出要請に応じるため開始
ニュートリション部門の業績見通しを取り下げ
穀物メジャー、米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は、会計慣行を巡る調査が進む中、最高財務責任者(CFO)を休職扱いにするとともに、業績見通しを下方修正した。
21日付の発表資料によると、ビクラム・ルターCFOは即時休職扱いとなり、暫定CFOにはイスマエル・ロイグ氏が就く。今回の調査は、ニュートリション部門を巡る一部の会計慣行および処理に関連する。
ADMは同部門の業績見通しを取り下げ、2023年の10-12(第4四半期)および通期の決算発表は延期の見込みとしている。通期の調整後1株利益については6.90ドルを「上回る」程度との予想を示し、昨年10月時点の「7ドルを超える」との予想から下方修正した。
進行中の会計調査は、米証券取引委員会(SEC)から受けた任意での書類提出要請に対応するために始められたもので、同社はSECに協力していると説明した。