概要:ドイツのソフトウエア会社SAPの株価が24日の取引で急伸。一時過去3年余りで最大の上げとなった。前日に約8000人に影響が及ぶリストラ計画を示し、人工知能(AI)への注力を強化すると明らかにしていた。その結果、来年の営業利益は約100億ユーロ(約1兆6000億円)に増加すると同社では見込んでいる。
2024年1月24日 23:43 JST
ドイツのソフトウエア会社SAPの株価が24日の取引で急伸。一時過去3年余りで最大の上げとなった。前日に約8000人に影響が及ぶリストラ計画を示し、人工知能(AI)への注力を強化すると明らかにしていた。その結果、来年の営業利益は約100億ユーロ(約1兆6000億円)に増加すると同社では見込んでいる。
フランクフルト時間午前10時35分現在、SAPの株価は前日比6.2%高。一時は8.2%上げて161.54ユーロと、日中ベースで2020年7月以来の大幅高となり、最高値を記録した。
今年のリストラの一環として、SAPは成長分野、特に企業向けAIへの注力を強め、業務における「AI主導の効率性」を検証すると、23日遅くの発表文で説明。新規事業で増員するため、24年末の従業員数は現在と同様の水準になる見通しで、影響を受ける従業員の多くは自主退職プログラムやリスキリング措置の対象になるとしている。