概要:米住宅建設会社DRホートンが23日の米国株式市場で急落。10-12月決算で受注が市場予想を下回ったほか、これまで売上高を支えてきた販売奨励策を当面継続する方針を示唆し、売りが膨らんでいる。
米住宅建設会社DRホートンが23日の米国株式市場で急落。10-12月決算で受注が市場予想を下回ったほか、これまで売上高を支えてきた販売奨励策を当面継続する方針を示唆し、売りが膨らんでいる。
10-12月の購入契約は前年同期比で35%伸びたが、市場予想には届かなかった。ニューヨーク時間午前11時44分現在、株価は9.1%安の143.42ドルで、日中の下落幅としては2020年6月以来の大きさとなっている。
米国では10月に入って、30年物住宅ローン金利が20年ぶりの高水準となる約8%に向かって上昇。そのためDRホートンを含め米住宅建設業者は、購入者の住宅ローン金利を引き下げる「バイダウン」や価格のディスカウント提供を通じて顧客の呼び込みを図った。
DRホートンはアナリストとの電話会議で、住宅ローン顧客の8割が10-12月にバイダウンを利用したと明らかにした。
また同社のビル・ウィート最高財務責任者(CFO)は電話会議で「販売奨励策のレベルは当面、高止まりすると予想している」と述べた。