概要:2024年に入ってまだ24日だが、S&P500種株価指数は年末に関するウォール街の予想を既に超えている。
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2024年1月25日 6:37 JST
S&P500種、ブルームバーグ調査の11カ月後の予想平均を上回る
ヤルデニ氏は上昇の流れ自体は事前に想定していた-年末予想5400
2024年に入ってまだ24日だが、S&P500種株価指数は年末に関するウォール街の予想を既に超えている。
エヌビディアとマイクロソフトの上昇が追い風となり、S&P500種は24日の取引で再び上昇。5営業日続伸となり、ブルームバーグ調査の11カ月後の予想平均4867を上回った。
著名株式ウオッチャーであるエド・ヤルデニ氏も、株価上昇ペースに神経質になりつつある1人だ。足元の株高は主にバリュエーション拡大に伴う昨年の24%上昇に積み上げられたものだ。ヤルデニ氏はこうした流れを予想しなかったわけではない。同氏の年末予想は5400だ。
だがこの上昇の速さはヤルデニ氏のような強気派を不安にさせている。足元の株高が以前の高揚感より強固な基盤に基づくことが、バリュエーションと個人投資家の投資動向で示唆されていてもだ。
ヤルデニ・リサーチ創設者のヤルデニ氏はリポートで「現在の主な懸念はS&P500種で1990年代後半と似たようなハイテク株主導のメルトアップが始まりつつあるのではないかという点だ」と指摘。「非合理な活力が株価収益率(PER)を押し上げ、90年代後半に起きたような投機的なバブルが株式市場で醸成されつつあるのではないかと考えている」とした。