概要:欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は26日、金融政策を決定する際の忍耐を促し、最も重大な過ちは、インフレの復活を許すような早過ぎる緩和だと警告した。
2024年1月26日 17:19 JST
金利は「下げ始めるべき」だがECBはプロセスを急ぐべきでない
あまり早く緩和を始めるとインフレが戻ってくるリスクがある
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は26日、金融政策を決定する際の忍耐を促し、最も重大な過ちは、インフレの復活を許すような早過ぎる緩和だと警告した。
大きなショックがない限り、金利は「下げ始めるべき」だが、ECBはそのプロセスを急ぐべきでないと、カザークス氏がブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。
早過ぎる利下げは「少し待つことよりも絶対に悪い。70年代、80年代から分かるように、あまり早く緩和を始めると、インフレが戻ってくるリスクがある。そうなればはるかに高く金利を引き上げなければならなくなる」と述べた。
ECBは25日に中銀預金金利を4%で据え置いた。春にも利下げがあるとの観測をラガルド総裁がそれほど強く押し戻さなかったと感じた投資家は4月利下げ見通しを強めた。
カザークス氏は緩和について「早めに小さなステップを踏むこともできるし、多少遅れて大きなステップを踏むこともできる。全てはデータ次第だ」と語った