概要:昨年12月の米新築住宅販売件数は市場の予想を上回った。住宅ローン金利の低下が購入希望者を引きつけた。
新築一戸建て販売は前月比8%増の66万4000戸-予想64万9000戸
2023年通年の販売は3年ぶりに増加-24年にかけ一定の勢い示唆
今回の数字は、2024年にかけて新築住宅市場に一定の勢いがあったことを示唆している。通年ベースの販売は3年ぶりに増加した。住宅ローン金利は昨年末までに1ポイント余り低下。米金融当局が利下げを開始すれば、住宅セクターはさらに活性化するはずだ。
新築住宅の販売価格(中央値)は前年同月比で4カ月連続下げて、41万3200ドル(約6095万円)。売りに出される物件が45万3000戸と、過去1年余りで最多となったことが背景。
既存の住宅所有者が物件の売り出しに消極的な中古市場と異なり、住宅建設業者は借り入れコストの低下を受けて楽観を強めており、着工許可の申請を増やしている。全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが先に発表したデータによれば、買い手の関心を引こうとなんらかの販促を導入した建設業者は1月に全体の3分の2近くに上った。
米NAHB住宅市場指数、ほぼ1年ぶりの大幅上昇-金利低下が追い風
新築住宅販売は地域別では、4地域中3地域で増加。中西部では昨年7月以来の高水準となったほか、前月に急減していた最大地域の南部でも増えた。
統計の詳細は表をご覧ください。