概要:米家電メーカーのワールプールが29日公表した2024年通期の売上高見通しは、市場予想を下回った。消費者は家電の買い換えを控えている。株価は通常取引後の時間外取引で一時4.4%下落した。
通期売上高は約169億ドルの見通し-市場予想177億ドル
売上高の半分以上を稼ぐ北米で、家電製品の需要が落ち込む
米家電メーカーのワールプールが29日公表した2024年通期の売上高見通しは、市場予想を下回った。消費者は家電の買い換えを控えている。株価は通常取引後の時間外取引で一時4.4%下落した。
発表資料によると、通期売上高は約169億ドル(約2兆4900億円)の見通し。これはブルームバーグのデータに基づくアナリスト予想平均177億ドルを下回る。利益見通しも市場予想に届かなかった。
こうした予測を受け、米消費者の購買力が低下しているのではないかとの懸念が再びくすぶっている。一部の買い物客は家電や電子機器、家具といった高額商品を買い控えている。ワールプールによれば、同社の売上高の半分以上を稼ぐ北米で、家電製品の需要が落ち込んでいる。
ジム・ピーターズ最高財務責任者(CFO)はインタビューで「当社のビジネスで裁量的な分野を圧迫する環境が続いている」と語った。