概要:アーク・インベストメント・マネジメントの創業者キャシー・ウッド最高経営責任者(CEO)が再びテスラ株を買い入れている。ウォール街におけるテスラ人気に陰りが見える中でも、足元の急落を好機とみているようだ。
アークのETF2本、約69万株のテスラ株購入-推定1.41億ドル相当
テスラ株、成長鈍化や需要低下を巡る懸念から年初来で25%下落
アーク・インベストメント・マネジメントの創業者キャシー・ウッド最高経営責任者(CEO)が再びテスラ株を買い入れている。ウォール街におけるテスラ人気に陰りが見える中でも、足元の急落を好機とみているようだ。
ウッド氏は1月、アークが運用する上場投資信託(ETF)2本で、テスラ株およそ69万株を買い増した。ブルームバーグが終値に基づいて計算したところによると、購入規模は推定1億4100万ドル(約208億円)だった。
ウッド氏はかねてテスラ強気派として知られるが、直近で買いに転じるまでほぼ3四半期連続でテスラ株を売却していた。テスラは旗艦ファンドのアーク・イノベーションETF(ARKK)とアーク次世代インターネットETF(ARKW)の保有銘柄としてそれぞれ第3位と第6位を占める。
キャシー・ウッド氏、テスラの買いに転じる-ウォール街の見方に逆行
テスラ株は年初から25%下落。24日の10-12月決算発表で成長鈍化を警告し、株価が急落した。ウッド氏はこれを受け、25日と26日に約36万株を購入している。
テスラ、24年の成長鈍化を警告-利益予想下回り株価一時8%安 (1)
CFRAリサーチのバイスプレジデント兼シニア株式アナリスト、ギャレット・ネルソン氏は「長期的なストーリーに対する確信の表れだ。テスラ株は昨年2倍余りに値上がりしており、買いの機会を待っていた投資家も多いと思う」と指摘。「株価が今年に入り大きく下がっており、こうした投資家は買いの機会を得ている」と述べた。