概要:S&P500種指数は年末までに2桁の上昇を遂げ、6100に達するだろうと、ある市場関係者は予想しています。
キャップジシスの創業者フランク・カッペレーリは、S&P500種株価指数は2024年末までにさらに2桁の上昇が見込まれるだろうと述べた。
カッペレーリは、重要な強気の閾値を上回っている限り、S&P500は6100に達すると見ている。
彼はCNBCの番組で、「株価はここ数カ月間大きな強気パターンを示している」と語っている。
S&P500種株価指数が重要な基準値を上回っている限り、株式市場は2024年も2桁の上昇を続けるだろう。その基準とは4800だ。
これは調査会社キャップジシス(CappThesis)を創業したウォール街のベテラン、フランク・カッペレーリ(Frank Cappelleri)の予想だ。カッペレーリは、S&P500種株価指数は2024年内に6100に達する可能性があると見ている。これは、指数がテクニカルな閾値の4800を上回っている限り、2024年は28%、現在の水準からは16%上昇することを意味している。
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S&P500は2022年10月の安値から27%以上急騰し、本格的な強気相場に入った。カッペレーリは2024年3月27日に放送されたCNBCの番組で、S&P500指数は一貫して上昇し、市場の強気パターンを構成する兆候である複数のテクニカル閾値を「きれいに突破」したと語った。
彼は「6100という予想レベルは4800を突破したことに基づいたもので、本当に非常に大きな強気のパターンだった」と述べ、「現時点での良い点は市場がそれほど後退していないことだ。例えば、今から7%から8%後退したとしても6100という目標をそのまま維持する力がある」と付け加えた。
アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の利下げやアメリカ経済がソフトランディングする可能性を見込み、投資家たちはここ数カ月間、株に対する高揚感を強めている。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のツール、FedWatchは、FRBが2024年末までに0.75%以上の利下げを実施する確率は66%だと投資家が見ていることを示している。一方、アメリカ個人投資家協会(American Association of Individual Investors)が実施した最新の意識調査では、投資家の50%が今後6カ月間の株式は強気のものになると回答している。
カッペレーリは、 「それはもちろん、投資家が押し目買いをし続けたいと思っていることを我々に教えてくれる」と言う。
しかし、経済の先行きに潜むリスクを考えると、市場には暗雲が立ち込めていると警告する予測もある。いくつかの指標によると、今の株価は2000年や1929年のバブルを彷彿とさせるものだという。また、2025年に景気後退に陥る可能性はまだ十分にあるようだ。ニューヨーク連邦準備銀行のエコノミストは2025年2月までにアメリカが景気後退に陥る確率は58%だと推定している。
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