概要:本日の市場サマリー
・円安が進み、一時1ドル=160円80銭台まで下落し、1986年12月以来37年半ぶりの安値を付けた
・UOBのアナリストにより、ドル円は161円台を試す可能性が高い
・日銀が4月末以降に実施した為替介入による円安抑止効果は2カ月で切れ、円安が続くと予想される
・鈴木俊一財務相は本日、円安に進んでいる背景を分析して「必要な対応を取る」と語った
・米国経済は依然として底堅い、市場は金曜日に発表される米国のPCE価格指数に注目
UOBグループのアナリストは、ドル円は反落する前に161.00を試す可能性があると予想している。レジスタンスレベルは161.00と161.50にありますが、161.50に達する可能性は低いです。
鈴木俊一財務相は27日、外国為替市場で37年半ぶりの円安・ドル高水準となったことについて「急激な、一方的な動きは望ましくない」との見解を示しました。円安に進んでいる背景を分析し「必要な対応を取る」と語りました。
また、 新藤義孝経済財政相は本日の月例経済報告後の記者会見で、ドルが160円を突破した足元の為替円安について、輸入物価を通じて国内物価を押し上げるリスクには十分注意が必要と述べました。
最近:
・林芳正官房長官は火曜日の閣議後会見で、為替の過度な変動は企業や家計の経済活動に悪影響を与えるため「望ましくない」との認識を示し、政府として「為替市場の動向をしっかりと注視し、過度な変動に対し適切な対応」を取る考えだと述べた。
・月曜日、神田真人財務官は「24時間いつでも介入の準備がある」と強調した。
・日本は金曜日、来年度の基礎的財政黒字を達成するとの約束を改めて表明した。ロイター通信によると、今回の決定は低金利環境からの脱却により政府の債務負担が増大する可能性があるとの懸念を反映したものです。