概要: 本日の市場サマリー
・円相場、ほぼ横ばい、1ドル=161円49~51銭
・円は対ユーロで一時175円31銭と最安値を更新
・日経平均株価の終値は前日比0.9%高の4万2224円02銭、史上最高値を更新
・長期国債先物9月物の終値は変わらずの142円82銭
・新発10年債利回りは変わらずの1.085%
円相場は1ドル=161円台後半で推移しています。日米の株高を背景にリスク選好の流れが強まり、低金利の円を売ってドルを買うキャリー取引の需要が根強くあります。 東京株式市場は3日連続で上昇し、日経平均株価は初めて42,000円台に達しました。パウエルFRB議長の議会証言を経て、年内の米利下げ期待が継続し、投資家のリスク選好姿勢が強まっています。
日本時間の夜に発表される6月の米消費者物価指数(CPI)が注目されています。食品とエネルギーを除いたコア指数の市場予想は前月比0.2%の上昇で、5月と同水準の見込みです。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を経て、市場は9月の利下げを約7割の確率で織り込んでいます。
「ドル円は162.00を超える可能性もある」ーUOB
ドル円は上昇を続けるのではなく、161.25~161.80のレンジ相場で取引される可能性があります。UOBグループのFXアナリストであるQuek Ser Leang氏とPeter Chia氏は、上昇の勢いが増していますが、持続的な上昇には162.00を終値で上抜ける必要があると指摘しています。
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