概要:Fusion Marketsの低スプレッドは罠か?安全性を徹底検証。出金拒否・口座凍結の評判、金融庁警告を受けた関連法人、そして2025年解散した英国法人の闇をWikiFXが独占解説。

「低スプレッド」「高速約定」「手数料が格安」。
この3つの言葉を聞けば、誰でも魅力を感じます。
特にコストを重視する日本人トレーダーにとって、Fusion Markets(フュージョンマーケッツ)は、理想的なブローカーのように見えるかもしれません。
しかし──
本当にそのまま信じていいのでしょうか?
本記事では、WikiFXに寄せられたデータ・海外規制情報・実際のユーザー報告・最新の企業動向をもとに、Fusion Marketsの「安全性」を徹底的に検証します。

間違った業者選びは、資産を失うリスクすらあります。WikiFXでは、各業者のライセンス情報、規制状況、利用者の口コミ評価まで幅広く網羅し、信頼性の高いFX業者を見極めるための情報を徹底的に比較・検証しています。
あなたにぴったりの業者がきっと見つかる、Fusion Marketsに関するより詳しい情報はこちらこちらからご覧いただけます。
・FMGP Trading Group Pty Ltd
・ABN 74 146 086 017
・L 27 25 BLIGH ST SYDNEY NSW 2000
・Fusion Markets International Ltd
・SD096
・CT House, Office 4C, Providence, Mahe, Seychelles
・Gleneagle Securities Pty Limited
・40256
・1st Floor, Govant Building, BP 1276, Port Vila, Vanuatu

Fusion Marketsが最も強調しているのはASICライセンスですが、これは豪州在住者限定で、海外ユーザーには一切の保護が適用されません。
海外・日本人向けに使用されているのは以下の2つ:
・セイシェルFSA
・バヌアツVFSC
の2つで、どちらも国際的に「規制力が弱い」と評価される低信頼性ライセンスです。
万が一、Fusion Marketsが破綻したり、意図的に資金を持ち逃げしたりした場合、セイシェルやバヌアツの当局が日本のユーザーの資産を補償してくれる可能性は限りなくゼロに近いのです。
企業の「本性」が出るのは、平時ではなく有事の際です。
SNSや口コミで問題となったのが、日本市場からの突然の撤退です。
あるユーザーによれば
「火曜日に通達が来て、金曜日までに全ポジションを閉じろと言われた」とのこと。猶予はわずか3日間でした。
長期保有しているポジションや、含み損を抱えて耐えているポジションを持っていたトレーダーにとって、これがどれほど残酷な仕打ちか想像に難くありません。
一方、Fusion Markets側は以下のように説明しました。

WikiFXには、実際のユーザーからの深刻なトラブル報告も寄せられています。
今年5月、あるカナダのユーザーから以下のような報告がありました。
「パスワードをリセットした後、MT4口座にログインできなくなった。サポートに連絡しても解決せず、口座に残っている1,319ドルが出金できない」
これはいわゆる、「口座凍結 → 放置 → 出金拒否」という、悪質な海外FX業者によくある典型的なパターンです。

Fusion Marketsのバヌアツ法人である「Gleneagle Securities Pty Limited」は、日本の金融庁から正式に警告を受けています。
金融庁が公表した情報によると、Gleneagle Securities Pty Limitedは登記住所と実態のオフィスが異なっていることが指摘されています。
①登録住所:1st Floor, Govant Building, BP 1276, Port Vila, Vanuatu
②物理的なオフィス:Office # 32, “The Better Inn”, Nambatu Area, Port Vila, Vanuatu
住所を偽る必要性はどこにあるのでしょうか?通常の企業であれば、正確な住所を記載するはずです。

さらに恐ろしいのは、この「Gleneagle」という名前が、過去に金融庁から警告を受けた数々の悪質業者とリンクしている点です。



いずれも「トラブルの多い業者」として知られています。
すべて、Gleneagle Securities Pty Limitedと何らかの関係がある、あるいは同一の運営母体であると疑われている業者たちです。
英国政府の登記情報を確認したところ、英国法人である「FUSION MARKET LTD」が、2025年12月2日付で「Dissolved(解散)」となっていることが判明しました。
この解散した法人の詳細を見ると、疑念は確信へと変わります。
公開されている受益者(Beneficiary)の名前は「NGUYEN, Minh Duc」、ベトナム国籍の人物です。
さらに、登録資本金はわずか100ポンド(約2万円程度)。
この「NGUYEN」氏の名前は、他にも複数の金融・税務関連のペーパーカンパニーの名義人として登場します。
これは近年、東南アジアを拠点とする大規模な国際金融詐欺グループがよく用いる手法と酷似しています。実体のない会社を安価で設立し、信頼できそうな「英国法人」の看板を掲げて資金を集めるだけ集め、最終的に会社を解散させて持ち逃げするという手口です。
Fusion Marketsというブランド自体が、こうした組織犯罪の隠れ蓑として利用されている可能性、あるいは運営そのものがそうした組織によって行われている可能性を否定できません。

Fusion Marketsに関しては、業者自体の信頼性問題に加え、その名前を悪用した詐欺も横行しています。
2024年以降、台湾を中心に「Fusion Marketsスタッフ」を名乗る詐欺グループの被害報告が急増しています。
手口として、
・SNS(LINE、Instagram、X)で投資グループに勧誘
・本物そっくりの偽サイトに入金させる
・「税金が必要」「操作ミスでロックされた」などの理由で延々と追加入金を要求
・絶対に出金させない
また、今年10月下旬にも、X(旧Twitter)・LINE・Instagramで「Fusion Marketsの投資グループ」を名乗るアカウントが日本人の勧誘を続けているということも判明。

本来、信頼性の高い企業であれば、公式が積極的に警告・法的措置を行うはずですが、Fusion Marketsは実態が不透明なため、詐欺に悪用されやすい状況となっています。
ここまでの事実を総合すると、Fusion Marketsは安全とは言い難い状況です。
スプレッドが狭く、コストが安いことは魅力的です。
しかし──
出金できなければ、どれだけ利益を出しても意味がありません。
FXは「情報を持つ者だけが生き残る世界」です。
あなたの大切な資金を守るためにも、業者の裏側を知ることは非常に重要です。
この記事が、あなたの資産を守る一助となれば幸いです。

優良業者と悪徳業者の両方が含まれているため、選ぶ際には十分に注意してください。

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