概要:米大手オンライン証券のInteractive Brokersが発表した2025年第4四半期決算は、市場関係者の予想を上回る内容となりました。

米大手オンライン証券のInteractive Brokersが発表した2025年第4四半期決算は、市場関係者の予想を上回る内容となりました。売上高、利益ともに堅調に伸び、取引量の増加と顧客基盤の拡大が同社の成長をはっきりと裏付けています。金融市場が不安定さを増す中でも、同社の業績は一段と存在感を強めています。

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Interactive Brokersは、2025年10月から12月までの第4四半期において、売上高16億4,000万ドル、1株当たり利益0.65ドルを計上しました。市場の事前予想は売上高16億1,000万ドル、EPSは0.6ドルとされており、両指標ともに大きく上回る結果となりました。
前年同期の売上高は13億9,000万ドルでしたから、1年で約18パーセントの増収です。堅実な成長曲線を描きながら、安定した収益体制を築きつつあることがうかがえます。
利益面でも好調さが際立ちました。
今回の四半期における税引前純利益は13億ドルと、前年同期の10億4,000万ドルから大きく増加しました。利益率は79パーセントに達し、前年の75パーセントからさらに改善しています。
収益構造の効率化とコスト管理の徹底が、この高い利益率を支えている格好です。単なる売上拡大にとどまらず、収益の質そのものが向上している点は、市場からの評価を高める要因となっています。
今回の好決算を支えた最大の要因は、プラットフォーム上の取引活動の活発化です。オプション取引は前年同期比27パーセント増、先物取引は22パーセント増、株式取引も16パーセント増と、すべての主要商品で大幅な伸びを記録しました。
その結果、委託手数料収入は22パーセント増の5億8,200万ドルに達しました。個人投資家から機関投資家まで、幅広い層の取引ニーズを確実に取り込んでいる様子が読み取れます。
注目すべきは、同社の顧客運用成績です。2025年通年で、個人顧客の平均リターンは19.2パーセントとなり、S&P500指数の年間リターン17.9パーセントを上回りました。
市場全体が変動の大きい一年となる中で、顧客の運用成果が指数を上回ったことは、同社の取引環境やツールの優位性を示す材料といえます。単に取引量を増やすだけでなく、成果を伴っている点が信頼を高めています。
金利収入も大きく伸びました。第4四半期の金利収入は9億6,600万ドルと、前年同期比で20パーセント増加しました。背景にあるのは、マージンローン残高の急拡大です。
マージンローンは前年から40パーセント増の902億ドルに達し、金利収入の押し上げに大きく貢献しました。金利環境を的確に収益機会へと転換する経営判断が、数字に表れています。
一方で、執行・清算・流通関連の手数料は9,100万ドルと、前年同期比21パーセント減少しました。主な要因は、規制関連費用の低下によるものです。
また、その他収入は投資活動に関連する1,000万ドルの損失の影響で、前年から55パーセント減の1,000万ドルにとどまりました。全体業績への影響は限定的ですが、収益源の内訳には変化が見られます。
顧客関連指標でも力強い成長が続いています。プラットフォーム上の顧客口座数は前年比32パーセント増の440万口座に到達しました。顧客資産残高は37パーセント増の7,799億ドルと、大幅に拡大しています。
さらに、1日当たりの約定件数を示すDARTsも30パーセント増の404万件となり、取引の活況ぶりが数字からもはっきりと読み取れます。
サービス面でも新たな動きがありました。米国法人の顧客を対象に、ステーブルコインによる入金を可能とし、資金反映までの時間をほぼ即時に短縮しました。
送金スピードと利便性の向上は、アクティブトレーダーにとって大きな魅力です。テクノロジーを活用した金融サービスの進化が、顧客満足度と取引量のさらなる拡大につながる可能性があります。
2025年後半は、金利動向や地政学リスクを背景に、市場環境が不安定さを増しました。その中でInteractive Brokersは、取引基盤の強化、顧客数の拡大、収益構造の高度化を同時に進め、結果として市場予想を上回る決算を打ち出しました。
高い利益率と安定した成長、そして顧客運用成績の優位性。これらの要素が重なり、同社の評価は一段と高まっています。オンライン証券業界における競争が激化する中で、Interactive Brokersは今後も主導的な存在であり続ける可能性が高いといえます。
市場の波を読み、顧客の動きを捉え、収益機会へと確実につなげる。その経営姿勢が、今回の決算に凝縮されていました。
