概要:米StoneX Groupは、今年9月末までの2025会計年度第4四半期で史上最高益を叩き出した。為替やCFDの収益が落ち込む中でも、同社は買収コストを吸収しながら、利益を伸ばした。その背景には、巨額のM&Aと株式・債券関連の取引拡大がある。

米StoneX Groupは、今年9月末までの2025会計年度第4四半期で史上最高益を叩き出した。為替やCFDの収益が落ち込む中でも、同社は買収コストを吸収しながら、利益を伸ばした。その背景には、巨額のM&Aと株式・債券関連の取引拡大がある。

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第4四半期の純営業収益は5億8,510万ドルで、前年同期比29%増。
純利益は8,570万ドル(前年比12%増)。買収関連コストによる1株あたり約14セントの減益要因を抱えながらも伸びた。
年間では3億0,590万ドルの純利益(17%増)と、こちらも過去最高を更新。ボラティリティの低下でトレーディング部門が苦戦した一方、他セグメントの稼ぐ力が鮮明になった格好だ。
今回の決算の中でも、CFDの不振は際立っている。
特にSelf-Directed & Retail部門では、ボラティリティ低下が響き、収益は22%減の8,110万ドル、セグメント利益は51%減の1,450万ドル。
それでも年間では同部門の利益は12%増の1億2,960万ドルと、通期では底堅さを維持した。
なお、StoneXはForex.comおよびCity Indexの親会社としても知られ、今回のCFD不振はその両ブランドにも間接的に影響したとみられる。
今年7〜9月期で最大のトピックが、連続した大型買収だ。
7月31日に買収が完了し、四半期だけで
このRJO買収が、決算全体を押し上げた「主役」だ。
インベストメントバンキング領域を補強し、事業の裾野をさらに広げた。
StoneXは買収資金を賄うため、シニア・セキュアード債を5億5,000万ドル → 11億7,500万ドルへ増額。
この影響で、企業向け資金調達コストは94%増の2,770万ドルへ跳ね上がった。
それでも、同社のSean OConnor副会長は「買収統合によって、既存・新規の双方により幅広い商品群を提供できる」と強気だ。

RJO買収の効果はデータにも鮮明に表れた。
→ うち8,950万ドルがRJOの寄与
証拠金の大幅増加は、今後の収益基盤強化につながる。
証券部門の伸びも著しい。
取引量と利ざやが双方改善し、全体の決算を支える柱となった。
海外送金などを手がけるペイメント部門は堅調に推移。
通期利益は1億1,680万ドル(4%増)と、安定した成長を続けている。
StoneXは2025年会計年度を、次の指標で締めくくった。
発行済株式数は5,220万株に増加。これは3月に実施した3-for-2株式配当の影響もあり、株主基盤も拡大した。
CFD取引の不振という逆風の中で、StoneXは買収戦略と市場拡大を背景に、過去最高の四半期業績を達成した。
RJO買収によってデリバティブ領域は一段と強化され、証券部門も好調。複数の収益エンジンが同時に回り始めた「多角的な成長」が鮮明になった。
2026年度に向け、買収統合の進捗とCFD部門の復調が次の焦点となる。


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