概要:中国最高人民法院(日本の最高裁判所に相当)は、は、偽の金取引と捏造された運用実績で投資家を欺き、2億8,000万元(約60億円)以上の被害を出した大規模な国境を越えた投資詐欺事件の詳細を公開しました。

2月26日、中国最高人民法院は記者会見を開き、通信・ネット詐欺の撲滅に向けた司法の取り組みとして、一連の代表的な事例を発表しました。その中で公開されたのが、「余(ユ)」という人物を主犯格とする14名の被告による組織的詐欺事件です。
このグループは、「銘柄の推薦」を入り口として被害者を信用させ、最終的に偽の投資プラットフォームへ誘導するという、極めて計画的な手法を用いていました。
報道発表によると、この犯罪グループは主に中国本土の居住者をターゲットにしていました。

余被告らは、「創利豊金業(Chuanglifeng Gold Industry)」というプラットフォームを運営し、「ロンドン金」などの金取引サービスを提供していると虚偽の主張をしていました。
実際には、プラットフォーム上での取引は一切行われていませんでした。 被害者が入金した資金は、第三者の決済システムを通じて複数の口座を転々とさせられ、最終的に詐欺グループが管理する口座へと集約。その後、メンバー間であらかじめ決められた割合に従って分配されていたといいます。
デジタル金融が身近になる中で、最終的な防衛ラインは投資家自身の「検証」と「警戒心」にあります。見た目がいかに正当に見えても、それは緻密に作り上げられた「虚像」である可能性があることを、この事件は、その危険性を改めて浮き彫りにしています。


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