概要:オンライン証券のWebullは、2026年第1四半期に売上高を36%伸ばした一方、費用増により赤字に転落した。

オンライン証券プラットフォームのWebull Corporationは、2026年第1四半期決算で売上高が前年同期比36%増の1億5990万ドルに達したと発表した。株式やオプション取引の増加、顧客資産の拡大が収益を押し上げた。一方で、Webullの純損益は2170万ドルの赤字となり、前年同期の1310万ドルの黒字から一転して赤字に転落した。
一見すると、取引量も利用者数も伸びており、成長企業らしい決算に見える。しかし、今回の決算で注目すべきなのは、売上成長を上回るペースで費用が膨らんだ点だ。Webullによると、営業費用は前年同期比68%増加した。主な要因は、マーケティング・ブランド関連費用、取引量増加に伴う証券取引関連費用、株式報酬費用の増加だ。

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Webullの成長を支えたのは、個人投資家による活発な取引だ。2026年第1四半期の株式の想定取引額は2610億ドルとなり、前年同期比で104%増加した。オプション契約数も1億5900万件に達し、前年同期比31%増となった。さらに、1日平均収益取引件数は131万件を超え、プラットフォーム上の取引活動が大きく伸びている。
顧客基盤も拡大している。顧客資産は240億ドルに達し、前年同期比90%増となった。登録ユーザー数は15%増の2760万人、入金済み口座数は約510万件まで増加した。オンライン証券市場では、スマートフォンを通じた自己判断型投資の需要が根強く、Webullもその流れを取り込んでいるとみられる。
Webullは、赤字の背景について、プロダクト拡充、グローバル展開、AI関連機能などへの投資を続けていることを示している。同社は欧州経済領域での事業展開に向けたライセンス取得や、ドイツでのサービス開始、AI投資分析ツール「Vega Analyst」のベータテストなどを進めている。
ただし、投資家や利用者にとって重要なのは、成長戦略そのものではなく、それが安定したサービス運営や顧客保護につながっているかどうかだ。取引量の急増はブローカーにとって収益機会になる一方、システム負荷、注文執行、顧客対応、リスク管理の面では負担も大きくなる。特にFX、CFD、オプションなどのレバレッジ商品では、取引環境の安定性が投資家の損益に直結する。
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