概要:ポンド円216円台へ上昇 英金利の先高観と円安が支え 8月18日午前の東京外国為替市場で、英ポンドは対円で上昇した。午前10時30分時点のポンド円は1ポンド=216円03銭前後となり、前日午後5時と比べ44銭のポンド高・円安で推移した。 英国の金利が高水準で続くとの見方がポンドを支える一方、中東情勢と原油高を背景に円売りが進んだ。ポンド買いと円売りが重なり、ポンド円は216円台を回復した。株探 円売りがクロス円を押し上げ 18日朝の為替市場では、円が主要通貨に対して軟調に推移した。ドル円は日銀の追加利上げ観測を受けて一時158円80銭台まで下落した後、159円60銭前後へ反発。円売りの流れがポ

8月18日午前の東京外国為替市場で、英ポンドは対円で上昇した。午前10時30分時点のポンド円は1ポンド=216円03銭前後となり、前日午後5時と比べ44銭のポンド高・円安で推移した。
英国の金利が高水準で続くとの見方がポンドを支える一方、中東情勢と原油高を背景に円売りが進んだ。ポンド買いと円売りが重なり、ポンド円は216円台を回復した。株探
18日朝の為替市場では、円が主要通貨に対して軟調に推移した。ドル円は日銀の追加利上げ観測を受けて一時158円80銭台まで下落した後、159円60銭前後へ反発。円売りの流れがポンド円にも波及した。
背景にあるのは、中東情勢の緊張と原油価格の上昇だ。日本はエネルギー輸入への依存度が高く、原油高は輸入代金の増加や貿易収支の悪化につながる。輸入企業によるドル需要も増えやすく、円相場の重荷となった。
ポンド円はポンド・ドルとドル円の値動きを反映する。今回の上昇では、ポンドの底堅さに加え、対ドルで進んだ円安が44銭の上昇を後押しした。
ポンドを支えているもう一つの材料が、イングランド銀行の金融政策だ。英中銀は7月29日まで開いた金融政策委員会で、政策金利を3.75%に据え置いた。
採決は6対3となり、3人の委員が0.25ポイントの利上げを支持した。少数派ながら複数の委員が4.0%への引き上げを求めたことで、英国の金融政策には引き締め方向の圧力が残っている。
英国の消費者物価上昇率は2.6%まで低下したが、英中銀はエネルギー価格の影響により年内に再び上向くと予想している。中東情勢が長引き、原油や燃料価格が高止まりすれば、利上げ支持が広がる可能性も市場で意識される。イングランド銀行
英国の政策金利は3.75%、日本は1.0%で、両国の金利差は2.75ポイントある。この差がポンドの金利面での優位性を支えている。
日銀には追加利上げ観測があるものの、英国側でも利上げの可能性が残る。両国の政策金利が同じ方向へ動けば、金利差は大きく縮小しない。こうした見方が円高局面でのポンド買いにつながっている。
今回の216円台回復は、英国の金融引き締め観測と日本の円安圧力が同時に表れた動きだ。国内金利の上昇を材料に円が買われても、英金利と原油相場がポンド円の下値を支えている。
次回の英中銀金融政策発表は9月17日に予定されている。翌18日には日銀が金融政策決定会合の結果を発表する予定で、9月中旬は日英の政策判断が連続する。
英国ではインフレとエネルギー価格が利上げ票の行方を左右する。日本では物価、賃金、円安による輸入コストが追加利上げの時期を決める材料となる。
ポンド円は216円台で、英国の利上げ観測と日銀の政策正常化を同時に織り込み始めた。目先は原油価格とドル円の動きが相場を主導し、9月に近づくにつれて日英の金利見通しが中心材料へ移っていく。